当院の特色

エキスパートナース

がん性疼痛看護認定看護師

 日本人は年間52万人ががんと診断され、闘病者は300万人といわれています。がんは初期の段階から痛みを伴うことが多く、日常生活へ大きく影響を及ぼします。このようながんの痛みに対して専門的な知識・技術を身につけ、疼痛緩和看護に関する高い看護実践の役割をわたしたちがん性疼痛看護認定看護師は担っております。
 痛みがあると趣味などを楽しめないばかりか、食欲低下、睡眠の妨げ、仕事・家事への集中力の低下など日常生活の質を大きく低下させます。痛みはご本人にしかわからない「主観的な体験」といわれております。ご本人の痛みを理解し、適切に身体的な状況をアセスメントし、薬剤に対する評価を行い、疼痛緩和看護技術をほどこすことにより、痛みは和らぎ日常生活が営めることが少なくありません。
 痛みは手術や抗がん剤投与、放射線療法などがんの治療によっても起こることがあります。この場合、痛みのほかにしびれといった症状として現れてくることがあります。また、鎮痛薬が処方されていても、痛みが十分緩和されなかったり、副作用の便秘・吐き気・眠気といった症状がつらくて鎮痛薬を途中でやめてしまう場合もみられます。このようながんの痛み、がんの治療(手術・抗がん剤・放射線療法)による痛み、鎮痛薬の効果・副作用などでお困りの時には、がん性疼痛看護認定看護師にご相談いただき、痛みによる困りごとが解決できるように患者さん・ご家族とともに歩んで参りたいと思います。
 また痛みは患者さんの心理・社会的に大きな影響を及ぼします。痛みが原因のさまざまな生活上の問題を解決するためには、看護職者のみならず医師やソーシャルワーカーなど多職種との協同が不可欠です。がんの痛みが緩和し、患者さん・ご家族の生活の質の向上を目指してスタッフ一丸となってお手伝いしていきます。


緩和ケア認定看護師

 2005年、今から7年前に日本看護協会から緩和ケア認定看護師の資格を取得しました。緩和ケア認定看護師は「個別性と家族のつながりを尊重した全人的アプローチで、それぞれの人の生き方を支える」ことを保証する看護が提供されることを目指しています。
 緩和ケアは、積極的治療ができなくなり、終末期になってから受けられるものと思われがちです。しかし、緩和ケアはがんが進行した時期に限らず、がんがみつかった時から治療中、そのあとも必要に応じて行われるものです。人はがんと診断されたときに落ち込んだり、先のことを考え眠れない時もあるかもしれません。また、治療を行っている中で食欲がなくなってしまったり、気持ちが沈んだりするかもしれません。これらのがんに伴うからだと心の痛みやつらさを和らげる緩和ケアを専門的な知識、技術を持って患者さん、ご家族にはもちろんのこと医療従事者にも提供していくことが緩和ケア認定看護師の役割です。
 緩和ケアはがんになっても患者さんご本人やご家族が自分らしく、今までと同じような生活を維持していけるよう支援していきます。主役は患者さん、ご家族ですから私たちそれぞれの専門のスッタフがチームを組んで応援団としていつでも、どこでも最後まで支え続けていきます。


内視鏡技師について

 当院の内視鏡センターでは、消化器内視鏡技師2名を含む看護師、看護補助者、事務が勤務しています。

 消化器内視鏡技師とは、(社)日本消化器内視鏡学会の試験により認定された資格で、主に看護師や医療技術者により構成されています。
 業務は消化管内視鏡検査・治療の介助、補助業務に携わるもので、内視鏡センターでの勤務経験が2年以上で受験資格が与えられます。

 当センターでは、ESDと呼ばれる内視鏡的粘膜下層剥離術や特殊検査も毎年増えてきており、内視鏡技師が中心となって研修会や勉強会に積極的に参加し、知識・技術の向上に努めております。

 『親切』『素早く』『安全』をモットーに、これからも患者さまが安心して検査が受けられるように、スタッフ一同努めていきたいと思います。