当院の特色

薬剤部 部長 田崎政則

薬剤部部長 田崎政則

 当院はがん専門病院であり、そして県内で初めて間質性肺炎・肺線維症センターを開設した病院です。また薬剤部に限って言えば在宅で抗がん剤治療を行う患者さんを支援する目的で、県内では初めて薬剤師外来を開設した病院です。
 近年のがん薬物療法は目覚しく進化をしており多様化しています。また間質性肺炎・肺線維症の治療に薬物療法は必須でありがん薬物療法と共に薬剤師のサポートは重要なものになります。
 薬剤師になるためには、6年制の薬科大学を卒業し薬剤師国家試験に合格しなくてはなりません。2006年にこれまで4年制であった薬学部に医学部と同じ6年制が導入されました。これは「今後の医療の高度化にあわせて、薬剤師の専門性を更に高める」必要があったからです。
 それらの背景の中で坪井病院の薬剤師は薬剤師となってからも各々が自己研鑽を続け「がん」「感染」「栄養」「疼痛」など様々な薬物療法に関する専門資格を取得し更に新たな資格取得を目標としています。日々進化する医療の中で坪井病院では専門的な知識を取得した薬剤師が責任を持って患者さんを支えています。


各種学会での発表


各業務紹介

薬剤師外来

薬剤師外来

 外来において、抗がん剤注射を行う患者さんや外来処方で抗がん剤を服薬する患者さんは、自宅に戻れば患者さん自身が薬剤の副作用も含めた体調の管理を行うことになります。「薬剤師外来」では、新たに薬剤が開始となる場合、医師の診察後に薬剤師が自宅におけるお薬の服用上の注意について説明を行います。そして2回目以降は、診察前に薬剤師が自宅での体調について患者さんからお話を直接伺います。この時、何らかの副作用症状があれば、状態を評価して医師へ副作用に対処する適切な薬剤を処方提案します。このように当院では、がん薬物療法を行う外来患者さんに対して、抗がん剤の理解を深めていただき、安全で効果的に、そして安心して治療を受けていただけるよう薬剤師が支援をしています。


抗がん剤無菌調製(ミキシング)

抗がん剤無菌調製(ミキシング)

 抗がん剤は患者さんには大切な治療薬ですが健康な人が接触すると身体へ影響を及ぼすこともある薬剤です。そこで健康な人の抗がん剤との接触、いわゆる曝露を防ぐために薬剤師が専用の装置を用いて調製(ミキシング)をしています。そして抗がん剤は様々な種類の薬剤を併用することが基本であり、それらの薬剤の選択や投与計画をレジメンと呼んでいます。医師が新たなレジメンを用いて患者さんの治療を開始する場合には、薬剤師は専門的な知識を生かし有効性や安全性を評価しています。


薬剤管理指導(服薬指導・病棟業務)

薬剤管理指導

 「薬剤管理指導(病棟業務)」は入院中の患者さんを対象に行う服薬指導です。抗がん剤や間質性肺炎の治療薬は安全を担保するために入院をして投与が開始されます。患者さんは不安を抱えながら入院されると思いますので、それらの不安を少しでも安心に変えるために私達は薬剤を使用する目的や使用する上での注意点などをわかりやすく丁寧に説明します。そして薬剤投与後にはベッドサイドで直接患者さんからお話を伺い副作用の確認を行います。患者さんから治療についての相談や悩みなどを打ち明けられる事も少なくありません。
 私達は薬剤師として、医療人として、そして人として患者さんへ安心を提供することを心がけています。


チーム医療

 病院では、様々な職種のスタッフが患者さんを支えています。それぞれのスタッフが専門科としての能力を発揮し、患者さんの多様なニーズに対応します。この様に多職種が連携して患者さんを支える仕組みを「チーム医療」と呼びます。チームでは、たくさんの情報を共有し、それぞれの立場で患者さんの状態について意見交換を行います。薬剤師は薬の専門科ですから常に薬物療法の視点から患者さんの状態を評価します。抗がん剤は副作用により投与を中断せざるを得ないことがありますが、患者さんの情報がチームで共有され、早期に副作用の評価、適切な対処がなされれば治療の継続が可能となる場合があります。私達、薬剤師は、安全で質の高い医療を患者さんに提供するため、他のスタッフと共に「チーム坪井」の一員として医療を支えています。