リニアック棟 本日開所
2021/09/01
高精度放射線治療装置「Versa HD」導入 本日より稼働
放射線治療にとって大事なことは、医師が治療したい場所に、処方した線量を正確に当てることです。そのことにより、高い効果を得つつ副作用を可能な限り抑えた治療が可能になります。
Versa HDは、IGRT(画像誘導放射線治療)といわれる、治療直前にCTを撮り、特殊な寝台で患者様の位置を補正することにより、ねらった場所を正確に治療することができます。また線量に関しては、治療装置の運用開始前に第三者機関の評価を受けており、また毎朝始業前に点検し精度管理を行っています。
通常、放射線治療の位置合わせのためには、マーカーで線を3ヶ所、患者さんの体に描きます。この線は、数週間の治療期間中消さないように気を付ける必要があり、またマーカーの染料により下着に色が着くこともあります。それらを解消しつつ、精度を高めるため、光学式体表面モニタリングシステムの“Catalyst(カタリスト)”を装備しました。この装置は、患者様の体表面の形をモニタリングし、ミリ単位での精密さで位置決めが可能です。そのため、適応できる部位では、マーカーで線を描かなくてもよくなります。
当院では、放射線治療医のセカンドオピニオンも受け付けておりますので、がん等の放射線治療についてご相談ください。
坪井病院 放射線科
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